Deep Breath

楽しさとは何なのか?

幸福と習慣の定着化

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(Aomori, 2016)
今回は、私がHappiness the behind the Scienceで述べられている幸せの定義をまとめ、また日常生活において幸せに生活していくにはどのような行為が必要なのかを考えていきます。また、これらの理論を用いていかに身につけたい習慣を習慣化するのか(早起きなど)を実践例を交えながら考えていきます。


幸せを構成するふたつの要素

まず、はじめに によると人間の幸福を増大させるものとしては、二つの要素があるといいます。*1

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地位財
「主に周囲との比較により満足を得るもの」。ブランド品を買う目的が「高価で他の人は買えないから」と、優越感を満たすためのものだったら、あなたにとってのブランド品は地位財となります。地位財とはこのように、収入や役職などの社会的地位や、ブランド品や宝石、あるいは家などが含まれます。
 
非地位財
「他人との比較とは関係なく幸せが得られるもの」です。具体的には健康、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、自由、愛情など、個人の安心・安全な生活のために重要となるものです。」
*2


以上の基本的概念を踏まえて、以下ではこれらに関して二つのことが言えます。

1.社会的な存在を必須条件であること
まずどちらの要素も社会という存在を前提とする幸せであるということです。地位財は、物質的でも非物質的どちらにしても所有しているものを他人と比較することで、幸せを作ります。一方、非地位財はと言いますと、他人と比較なしに幸せが得られるものであると定義されておりますが、実はこれは行為や感情の対象として他者や協力・支援してくれる他者の存在が必要となってきます。
 
2.地位財・非地位財どちらからに傾きすぎてもダメである
ダニエルネトル氏によると、地位財は幸せ感が長続きしない(長くても半年程度)一方で、非地位財は長続きすることが分かりました。とはいうものの、極端に非地位財のみを求め続けるのが良いというわけではなく、それぞれをうまく両立して使っていくことが大切になってきます。軸の位置が地位財に傾いてしまうと、行動が他者による承認を期待するばかりになり、人に依存する形で生きることになりかねません。そうなってしまうと、何かをするにしても周りが認めない道を選んで行動をする場合、自分の選択に対して自信を持てなくなる恐れがあります。一方、軸の位置が非地位財に傾くと、自分の価値観や考えを信じすぎるあまりにそれらを絶対化して、他者を遠ざけてしまう可能性があります。というわけで、この二つの要素を両方バランスを保ちながら生活していくことが幸福の要諦であると言うことがお分かりいただけたと思います。
 

実践的なアプローチについて

近年、注目を浴びているポジティブ心理学の学者が主張しているように、幸福が人間のパフォーマンスを向上させたり、行為を持続させる傾向または効果があるという知見の前提に立つのであれば、こうした幸福状態を引き起こす要因をうまく日常的に作っていくことが生活の質を上げていく上で良い手段となります。ですから、本記事の後半では、これらの理論を踏まえた実践的な例を説明することで、どのように幸福状態を高めて物事を持続させるのかを考えていきたいと思います。紹介したように大きく分けて競争(地位財)と他社性(非地位財)があるが、何かを成しとげようとするときはその二つの要素を交互に使っていくことが有効な手段になっています。ということはこの二つの仕組みを使って日常の行動をデザインしていくと良いのではないでしょうか。たとえば早起きしたい場合は、他の人と起きる時間を競ったり(競争)、自分が早く起きることでできた時間でやることが家族の誰かを喜ばせるなどを想像するといいかもしれません。最後に、僕自身が使っているこれらの理論を駆使しながら習慣化させるシートを共有しますので、ぜひ使ってみてください。(曜日が書いている欄には毎日それが達成できたかどうかを記入することにしています。またコントロールできる仕組みというのは、そもそも自分の意思力が弱いという前提を考えた時に意思を使わずに自然に行動に移せる仕組みは何であるかを考える項目になります。二つの要素に加えて、この仕組みを加えることで習慣化しやすくなるでしょう。)

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それではまた。
 
参考:

*1:幸せのメカニズム(前野隆司)から引用

*2:もしこれが人間の本質的特性の一部ならこれは、パーソンズが指摘したホッブズ問題を解決することになる。それはすべての人間が自己利益を追求するとき,(ホッブズが考えたように「万人の万人に対する闘争」にはならずに)どうして社会秩序が成立するのかという問題である。