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Deep Breath

楽しさとは何なのか?

インプットがアイデアにつながる過程


mirai.doda.jp

とても面白い記事でした。アイデアを生むためには、知識をやみくもにインプットすることではなく、自らの経験に基づいて仮説を持てというのはとても大事なようです。

この石川さんの記事に関して少し補足する形になりますが、僕はインプットから良いひらめきを生むには、仮説と同じくらい、対象から離れて自らの問題として捉え直す時間が必要であると思っております。

このように考えるようになったのは以前、読んだU理論の考え方がベースとなってます。

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U理論を一言で説明するのはとても難しいのですが、その基本概念は、

「過去の延長線上にない変容やイノベーションを個人、ペア、チーム、組織やコミュニティ、そして社会で起こすための原理と実践手法を明示した理論」

というもので、この理論の提唱者である、MITのオット・マーシャー氏は、インプットの段階についで、対象と距離をとることが、現状に対するソリューションや革新的なアイデアを生み出すには欠かせないと言います。


実は、同じようなことを1900年代中頃に活躍したハンガリーの科学哲学者、マイケル・ポランニーが言っています。彼は、”認知の過程あるいは言葉に表せる知覚に対して、(全体的・部分的に)言葉に表せない・説明できない身体”を暗黙知と名付け、それらが、どのようにして我々に蓄積されていくのかを考えました。例えば、僕らが誰かの顔を見て、これはAさんではなく、Bさんであると識別できるのは、Aさんの鼻や目なので単一の部分的な顔のパーツを見て判断しているからなのではなく、Aさんの顔のパーツを総合して、Aさんと判断しているから識別することができるようです。このように個々の要素から、1つのまとまりに総合することで、一つの知として成り立つものを、「創発的な知」と呼びますが、この創発的な知は実は、Aさんの顔を見て、Aの顔の要素をインプットした時ではなく、その後、何も考えてない時やAさんのことを考えてない時に脳内で、情報が整理されて出来上がっているように思えます。

 

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僕は、何かまとまって自分の考えをまとめなければいけない場面に遭遇すると、まずインプットをして一通り大事な知識を入れていかなければと思い、焦ってしまうのですが、そうではなく、石川さんの言うようにまず仮説を立てて、それに基づいて、対象と向き合っては、また離れるということを繰り返すことが、新しい発見につながるのかもしれません。

というわけで、宿題でレポートが出されたので、早速気合を入れて大量の文献を読んでみたが、良いアイデアが浮かばないという時は、筆を置いて、散歩でもしてみることがいいかもしれません。