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Deep Breath

楽しさとは何なのか?

(後編)自分を知るためにどうすれば良いか?

さて、「自分を知るためにどうすればいいか?」というテーマの後半になります。
今回は、メタ認知を身につけることでどういう効果が期待できるのか。また、どのような方法で身につけることができるのかを紹介したいと思います。
 

効用

では、気になるメタ認知に関する効用を実際に具体例を交えながらご紹介したいと思います。
 
1.自分の能力を正確に測ることができる
自分が持っている知識や能力、置かれている状況に関して客観的に分析することによって、今自分が何が可能であるのか見極めることができます。
例)資格試験に合格しなければいけない場合、メタ認知によって今自分がどれくらいの学力なのかを正確に測ることができます。
 
2.何を習得しないといけないのかが明確になる
1に付随しますが、自分についてそして自分を取り巻く状況について知ることで、この先目標に到達するには、何をどれくらいやる必要があるのかがわかります。1と2の項目からわかることしては、何かゴールがある場合、メタ認知が高いかどうかで始める前に差がついてしまうということになるでしょう。僕が中学生の時に通っていた塾で、できるだけ少ない勉強時間で、最大のアウトプットを出している人がいたのですが、彼がこのようなことができていた所以は、このメタ認知能力の高さからくるかもしれません。
例)試験に向け、どの科目をどれくらい勉強する必要があるのかがわかる
 
3.やりたいことが明確になる
メタ認知を身につけることは、自分の能力だけではなく、何が好きで嫌いかというような感情の部分を知ることも含まれます。さらに、自分の感情に素直に気づくことで、本当に自分が楽しいと思うことだけに取り組むことができるようになります。前の記事で、感情がパフォーマンスにどのように関わってくるのかを簡単に触れたのを覚えていらっしゃるでしょうか。あの記事でも紹介したように、ポジティブな感情を持っているタスクに対しては、圧倒的な持続力と高いモチベーションを保つことができるようになります。またそれだけではなく、自分の軸を明確にしていくことで、進路や就職活動など重要な場面において、周りに流されずに自分にとって最善な判断をすることができるようになります。
例)周りは資格Aを取得しようと思っているが、自分はこの職業に就きたいので違う資格Bに向けて勉強をする必要があると判断することができる。


どのように身につけるのか?
最後に実際に日常生活において、どのようにメタ認知力を身につけていけば良いのかを考えていきたいと思います。もう一回メタ認知とは何かという定義の部分に戻って考えてみましょう。僕は最初の方に、メタ認知とは、「考えていることを考える」や「肝心時ていることを感じる」と簡単に定義しました。ということは、日常的に今何を考えているのか、感じているのかをしっかりと意識する場面を増やしていくことが、私たちのできることだと思います。この具体的な方法については、よくまとまっているサイトがあるのでそこから抜粋してご紹介します。

ポイント

・常に感じていることを感じようと意識しよう。

・検閲/ジャッジせずとにかく観察しよう。

・とにかく外化・言語化していこう→対象化することで認知する+関係性やパターンに気づこう。 →思考/認知/行動が促進する

・いろんな自分の声がある。矛盾してもいい。否定しないで認めよう。
・外からの情報(観た事/聴いたことなど)と感じたことを、分けてメモする習慣をつけよう。 ・解像度を高めていこう。ただ繊細さで認知を止めるのではなくて、どんな繊細さか細かく感じ分けていこう。

・言語化の意味:説明のためではなく、感覚感情を探索するための言語化。言語化できるということはそれ だけ明確に感覚感情をつかめてないとできないのです。言葉を与えてみて、その言葉が自分の感覚感情と 合っているか、しっくり感/違和感を感じてみよう。

・毎日自分の感じていることを集中して感じて書き出す時間を短時間でもとってみよう。

・「感動した」で済まさずに、どのように感じて、どう心が動いたのか。その機微まで言語化してみよう。

・「~と感じた」「~のような感じ」という表現を使おう
→自然と感覚感情に意識が向かう。

・なぜ?どのように?を繰り返して深堀りしてみよう。

・知っている制限された言語で世界の認識を限定するのではなく、出来事/ものごとに自分で言葉を 与える意識。

・感情言語:ただ「うれしい」という言葉で認識するのではなくて、ボキャブラリーを増やすことでより細かく 深く感覚感情を感じたり認識したりできるようになる。

・二重修飾語:修飾語をつけることでより細かく感じてみよう 例:富士山がどかーんと爆発したような嬉しさ
・いろんな感覚感情が混じっていたりする
→今の感覚感情が何と何で組み合わされているか意識してみよう
・自問自答してみよう
・さらにもう一歩深く感じようとしてみよう
・自分の言葉が自分の感覚に対してしっくり来ているかを常に感じよう
→しっくりこなければ書き換えよう

・出来事/行動とそれによって生み出される感覚感情のパターンを掴もう

*1

これらに共通することとしては、自らの感情や思考を言語化する習慣を身につけるということです。それならば、何かをした時または一日の中でこの時間は、自らの感情や思考を言語化すると決めてしまうのが良いでしょう。僕は、感情面を表すために、映画を見た後は、必ず感想を書くようにしていたり、自分の考えていることを知る機会としてこのようにブログを毎日書くようにしています。実際に僕も、ブログと映画の感想を書くようになって、自らの行動や発言、思考に一貫性が出てきたり、パフォーマンスが向上していると感じています。

今回は、少し長い記事になりましたが、最後までおつきあいいただきありがとうございました。皆さんもどんどんメタ認知力を高めてください。それでは良い週末を。


 

(前編)自分を知るためにどうすれば良いのか?

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朝のランニングコース

今日は久しぶりに心理学の内容を扱います。本日は「メタ認知」という言葉を紹介しながら、自分について知る方法を提示させていただきたいと思います。さて、近年自己の価値観を探って上で大きな注目を浴びている「メタ認知」ですが、正直なところ初めてこの言葉を聞く方もいらっしゃると思うので、まず初めに定義からご紹介します。
*1


メタ認知の定義
メタ認知とは、最初に定義したJohn Flavellという心理学者によると、
「cognition about cognitive phenomena,” or more simply “thinking about thinking」と言い表すことができるそうです。日本語で直訳すると「考えることを考える」になるのですが、これは、よりわかりやすく説明すると「人間が自分自身を認識する際に、他者ではなく自らの思考や行動を対象として客観的に認識すること」を意味しています。すなわち、メタ認知とは、「自分の思考や感情状態について客観的に知ること」であると言えます。
*2
 

メタ認知の種類
メタ認知に関する先行研究を整理すると、以下の表のように分類できます。

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これらの研究によるとメタ認知とは、認知に対する知識(knowdlge about cogniton):我々はどのように考えているのかと、認知的な抑制(cognitive regulation):我々が問題や状況を正確に認知し、それらを対処することの二つに分けることができるそうです。(Schraw et al., 2006)のち、メタ認知の機能や効果については詳しく説明しますが、とりあえず今の段階では、メタ認知によって「自分の考えや状況を理解する」ことが可能になるということを理解してもらえれば大丈夫です。



メタ認知は形式は発達段階によって変化する
心理学者のデーモンとハートは自己理解に特有の発達 的なモデルを1982年に提出しています。その中で、対象としての自己を身体的自己、行動的自己、 社会的自己、心理的自己の4つの基本要素に分解し、発達段階に応じてその中心が移っていくこ とを示しています。すなわち、メタ認知能力についても発達段階に応じて成長していくというわけです。


彼らの研究によると、幼児期においては身体的な特徴を主にした自己理解であるが、次の段 階ではある程度行動的な特徴になり、更に社会的な特徴から心理的な特徴へと自己理解の対象が 変化していくそうです。つまり、自己を表面的に見つめる自己認知的な段階から始まり、自己の思考や 行動を分析するメタ認知的な段階を経過して、最終的には自分の思考パターンの把握・制御へと進むというわけです。
 
次回はメタ認知の効用と、実践的なエクササイズについてご紹介します。

 



*1:参考文献:Metacognition: A Literature Review

http://images.pearsonassessments.com/images/tmrs/Metacognition_Literature_Review_Final.pdf

*2:メタ認知に関して研究している学者もこの概念を次のように類似した形で定義をしている。
  “The knowledge and control children have over their own thinking and learning activities” (Cross & Paris, 1988, p. 131)
  “Awareness of one’s own thinking, awareness of the content of one’s conceptions, an active monitoring of one’s cognitive processes, an attempt to regulate one’s cognitive processes in relationship to further learning, and an application of a set of heuristics as an effective device for helping people organize their methods of attack on problems in general” (Hennessey, 1999, p. 3)
  “Awareness and management of one’s own thought” (Kuhn & Dean, 2004, p. 270)
  “The monitoring and control of thought” (Martinez, 2006, p. 696)

バンクーバーの朝日 (2014)★★★☆☆

【あらすじ】
1900年代初めのカナダ・バンクーバー。貧しい日本から新天地を目指してカナダにやって来た日本人たちは、想像を絶する激しい肉体労働や貧しさに加え、差別にも苦しんでいた。製材所で働くレジー笠原(妻夫木聡)やケイ北本(勝地涼)、漁業に携わるロイ永西(亀梨和也)らは野球チーム「バンクーバー朝日」に所属し、最初は白人チームにばかにされながらも、次第に現地の人々にも認められていく。

【感想】
監督は、『舟を編む』『ぼくたちの家族』などの石井裕也。この映画の良いところは、白人対日本人という単純化された二項対立的関係を野球によって変えていこうという点にあるのではないだろうか。今日は疲れたのでこの辺にして、また明日に97年のSF映画について書きます。

www.youtube.com

 

20161019

「世界を一歩でも前進させたい」という大きな夢を叶えること。
そのために救いたい人とつながること
そのために現場とつながる行動をしていくこと
そのために絶えず学び考え続けること
そのために素直に好きなこと、守りたいもの、救いたいもの、変えたいものに気づくこと

 

 

【映画】モネ・ゲーム (2012)★★★★☆

【あらすじ】
美術学芸員のハリー(コリン・ファース)はモネの名画のニセモノを使った詐欺を思いつく。相棒PJ(キャメロン・ディアス)が絵画の所有者に成り済まし、ハリーは本物と見まがうような贋作を用意して標的の億万長者シャバンダー(アラン・リックマン)に近づく。しかし超天然のPJが次々と騒動を巻き起こし、シャバンダーが別の絵画鑑定士を呼んだことで、成功間違いなしのはずの計画は予期せぬ方向に……。

【感想】
多くの作品においてコリン・ファースはクールで有能な役のイメージがあるが、それをうまくコメディで利用した作品。本作品においては、彼は真面目で有能であるが、そういう部分があるせいでなかなか思うようにいかない部分を彼の元のイメージに合わせて製作していることから、配役に関して言えば素晴らしいと思う。アメリカと英国のカルチャーギャップの面白さという構造はコーエン兄弟らしい知的な捻りを感じられたが、もう少しそのカルチャーの違いを出して欲しいかなと個人的に見ていて思ったので、星は4つとします。ただ、「コメディで何がおすすめ?」と聞かれた自分はこれを勧めるくらい笑える映画でした!明後日は、アメリカを舞台にしたあの野球映画を紹介します。

 

自分の中での癖を洗い出す


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歩きながら読み始めて歩きながら読み終えたけど、最高に面白い!!!

社会契約論でおなじみの
ジョン・ロックは言語と思考の関係は、思考が言語と独立しており、言語が思考から生まれると主張した。*1
 
もしそうであるならば、思考の鏡としての言葉というのは自分の思考の状態を振り返る上で役に立ちそうである。そこで最近自分のプレゼンを撮影して定期的に見直す機会があるので、それを元に自分がプレゼンするときの口癖・態度などを分析したい。
 
口癖編
・なんか
     →ぼんやりとした表現、断定的なことを避けているように思える
・思う
     →〜しようと思うで使うことが多い。思った状態でやらないことがあるような気が
・説明が文の途中で終わる
     →自分が自信がない部分について説明をして相手の表情から理解していないと察知したとき、言葉を全部言い切らずに途中でしゃべることをやめてしまう
・言い間違った時の焦り方がハンパない
・しゃべるテンポが常に一定なので、強調したい点については大きな声ではっきりと間をあけて喋る
・話を区切らない癖がある
 
態度
・スライドやスクリプトを見過ぎ
・視線が固定されている傾向にある
・もっと胸をはらないと自信がなさそうに見える
 
改善策
・以上のことに気をつけて人に説明する習慣を身につける
・自分は表現を言葉だけに頼っている部分があるので、身振りの仕方などを定期的にTEDを見ることで学んでいく

*1:ジョージ・オーウェルの『一九八四年』では、「ニュースピーク」という造られた言語により思想が管理されていく。世界を支配するために都合の悪い言語を削除し、そのようなあらゆる思考様式を不可のにする世界を描いた。同じくベネディクト・アンダーソンは「想像の共同体」で、印刷を通じた情報技術の発展が国民という意識をつくりだしたと論じている。このように、今まで数多くの学者や小説家が言葉というのが思考を規定するというふうに解釈をしてきた。このあたりについてはとても興味があるので、近いつに心理言語学的観点から記事を書きたい

いつ、どのように書くか

平日は基本的にインターンや大学の授業があって自由に使える時間が限られているので、なんとか休日に返上して頑張ろうと思うのですが、実は休日も何かと予定があるのでそうなってくると落ち着いて記事を書く時間がなくなってしまう。書きたいことがあるのですが、きちんとリファレンスを揃えよて読もうとすると時間が足りません。というわけで二つほど改善策を考えてみました。

 

1.記事のブレストと構成作り、エビデンス集めなどはすべて移動時間に終わらせる
今までブログの記事は机に座れる状態で書きたいと思っていたのですが、そういう時間ができるだけ勉強にあてたいので、移動時間に限定してブログを書いていこうと思う。


2.学術系など力を入れる必要がある記事は三日で完成させる
前回のこの記事をfacebookでシェアしたところ、沢山の方々に読んでもらうことができたので今後もこの類の記事を書きたいと思うのですが、なかなか書くのに時間がかかってしまうのと、やはりできるだけ間違いがないようにしっかりと文献を読み込んで書きたいので一週間に一本のペースで書いていきたいと思います。なお、基本的に軽めのポストは毎日していきます。

書くペースとしては、
土 リバイズ
金 記事の作成2
木 記事の作成
水 文献読み込み
火 文献読み込み 
月 仮説を立てる

という要領でやっていきたいと思います。テーマとしては期待感情、メタ認知、Helathcareと心理学の関わりについて書くことができたらな思っています。

では良い一週間を。